日時
2023年1月29日(日) 14:20~17:00
会場
高円寺北区民集会所 第4集会室
はじめに
「家族のASDについて話す会」について
「家族のASDについて話す会」はご家族の中にASD(自閉症スペクトラム)の当事者(グレーゾーン含む)がいる方に特化した交流&勉強をする会です。
昨今、神経発達症(発達障害)やASD・ADHDについての認知は広がってきており、それに伴い当事者の支援も徐々にではありますが増えてきています。
しかしまだまだ周囲の方に対する支援は少なく、対応に悩まれている方が多くいる状態です。
当会では似た境遇の人同士で集まることで共感したり、お互いの経験をシェアして参考にしたり、日頃できない深い話や相談をすることができます。
また、主催者である筆者はコーチングを習得しており、軽度(グレーゾーン)のASDとADHDがあるために当事者のことも定型発達の人のことも分かる点を活かしたセミナーなどを行っています。
これらの点から、他の会にはない深い学びを得られる会となっています。
参加対象の方
- 家族の中にASD(疑い・グレーゾーン含む)の人がいる定型発達の方
- 家族の中に自身より特性が強い人がいるASDの方
- 友人や会社などにASD(疑い・グレーゾーン含む)の人がいる方
- 支援者の方
※カサンドラ症候群の方向けの会は別で開催していますが、ご参加は可能です。
コンセプト
共感
お一人で悩まれている方も多くいますので、参加者さん同士の体験をシェアし共感しあうことで、独りではないことを実感していただくことが第一のテーマとなっています。
新たな気づきと学び
共感や孤独感の癒しは、一歩踏み出す勇気になるのでとても大切なプロセスですが、それだけではどこにどう踏み出せばいいのかまでは明確になりません。
ですので、コーチングの要素を取り入れたワークの時間を作り、新たな気づきや学びを得ていただいています。
活動報告
属性と人数(重複あり)
全参加者 | 3名 |
支援者の方 | 1名 |
夫婦・パートナーがASDの方 | 2名 |
娘がASDの方 | 1名 |
参加回数
初めて | 2名 |
4回以上 | 1名 |
タイムスケジュール
14:00~ | 受付開始 |
14:20~ | 会の説明、諸注意など |
14:35~ | 交流会①(35分程度) |
15:10~ | 休憩(5分程度) |
15:15~ | ワーク(40分程度) |
15:55~ | 休憩(10分程度) |
16:05~ | 交流会②(35分程度) |
16:40~ | まとめ |
17:00 | 終了(退室時間まで自由に歓談できます) |
~17:50 | 退室 |
トークテーマ
今回は人数が3名と少なめだったため、トークテーマは設けずひとテーブルで、交流会①では「共感」ができるような意識で。ワークでは学びと個別の課題への取り組みを考え、最後に交流会②でトータルの話題としました。
話された内容、雰囲気
今回は夫婦・パートナーの話題が中心で、「こういう行動や言動はASD由来?」「これからどういう風に対応して、向き合っていけばいいのだろう?」といったことが話されました。
アンケート感想
会の終了後に記入していただいたアンケートを見ますと、参加者さん同士のお話や配布資料・ワークも含め、沢山の気づきや学びを得ていただけたようです。
「来てよかった」とも言っていただけて、この言葉が一番の励みになります。
さいごに
今回私が特に感じたことですが、ASDの人への対応のひとつに「育てなおし」というものがあります。
ASDは「発達の遅れと偏り」とも言われますが、定型発達の人ならば成長段階で自然(自らの観察力や対人調整能力などで環境に適応する等)と学べることがASDの人は自然とは学べない場合や項目があります。
それについては誰かが教えることが必要となってきますので、「今さら」と思うようなことであっても取り組まなければ先に進みません。
自身の子供であればそれも致し方ないというか、やってあげたいと思えるのでしょうが、血のつながらない人や親、兄姉など年上の人に対してはなかなか、気持ちがしんどくなってしまうのではないでしょうか。
しかしながら「誰かがやらなければならない」という点において、このテーマは課題が深いと言えます。
次回のイベント確認はこちら
2/11(土・祝) ASDグレーゾーンの交流会(東京・阿佐ヶ谷)
そのほかの最新イベントはこちらからチェック