こんにちは。
私は東京を中心に「ASDグレーゾーンの交流会」を開催している「発達パートナーズ」の石田と申します。
今回はASDグレーゾーンの人は精神障害者保健福祉手帳をもらえるのか、また、その際の道のりやメリット・デメリットについて書いていきます。
結論を先に書くと、手帳をもらえる可能性はあります。
以下に、関連する情報を一連の流れとして掴みやすいように、簡潔にまとめましたのでぜひ最後まで読んで参考にしてみて下さい。
はじめに
ASDグレーゾーンとは
ASD(自閉症スペクトラム)グレーゾーンとは、ASDの確定診断を受けていないがASDの特性が認められる人のことを指します。
具体的には、「病院は未受診だがASDかもしれないと疑われる人」や「受診したけれども傾向ありと診断されるに留まった人」です。
ASDグレーゾーンについてもっと知りたい
ASDグレーゾーンについてもっと知りたい方は先に下記の記事をお読みください。
ASDグレーゾーンの人でも手帳はもらえる可能性がある
さて、先にも書きましたが、ASDグレーゾーンの人でも手帳をもらえる可能性はあります。
まず、障害者手帳をもらうには、その対象となる病気や障害が確かに認められるという確定診断を医師に出してもらう必要があります。
グレーゾーンとは、この確定診断にまでは至らないが傾向が見られる状態のことです。
「じゃあ、やっぱりもらえないのでは?」と思うかもしれませんが、その場合も通院を続けることで確定診断が出ることがあります。
それは、医師は診断でASD特性の強さだけでなく、生活上の困り度なども見て判断するためです。
そのため、長く通院して医師に実際の困り度が伝わったり、通院開始後に失業してその原因が特性由来であることが分かったり、失業などで生活のストレスが増すことで特性が強く出るようになったりすれば、グレーゾーンではなく確定診断が出ることはあり得ることなのです。
また、発達障害以外で手帳の対象となる障害の診断(うつ病や統合失調症など)でも手帳をもらえる可能性があります。
発達障害の診断名で手帳を取ることにこだわる必要はあまりないと思いますので、他の精神疾患などで診断歴がある場合は検討してみるのも良いのではないでしょうか。
手帳をもらうまでの道のり
まずは上記のように医師との問診で確定診断をもらう必要があります。
さらに、精神障害で医療機関にかかった日(初診日と言います)から6ヵ月以上経過している必要があります。
そこから診断書などを用意して市区町村の窓口に申請し、2~3ヵ月後に結果が出ます。
細かい申請方法などは自治体の公式情報や、病院・障害者施設などがまとめたホームページ等を調べていただければと思いますので、ここでは割愛させていただきます。
補足情報としまして、通院の負担を軽減してくれる「自立支援医療制度」も併せて検討すると良いことをお伝えしておきます。
手帳との同時申請も出来ますが、こちらは申請時から利用可能なので早いほうが良いかもしれません。
さらに、初診日から1年6ヵ月後に申請可能となる「障害年金」についても申請を考えておくとなお良いと思います。
手帳のメリットとデメリット
次に、手帳を取るメリットとデメリットについてですが、デメリットはほぼないと言っていいでしょう。
申請時に手間や費用がかかることや、更新がめんどくさいとか。
あとは生命保険に加入しにくくなるという話が当事者会やネットなどで度々出るのですが、病気や障害になってからでは保険に入りにくくなったり料金が上がるのは、どの病気でも障害でも同じようにありますので、手帳を取ることへの特別なリスクであるとは思えませんし、保険に全く加入できなくなることはないとのことですので、メリットを上回るデメリットではないのではないでしょうか。
そしてメリットですが、障害者雇用に応募出来ることをはじめ、交通機関の運賃や公共施設の入場料の割引、税金の控除など様々ありますので、利用前に各所に問い合わせてみて下さい。
個人的には都営線やバス、動物園や美術館が無料で利用できる点が良いと感じています。
障害を持つと外出したり、余暇を楽しんだりしづらくなりますから、こういったことへの金銭的負担が軽減されるのは素晴らしいと思います。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
簡単にではありますが、障害者手帳とその周りのあれこれについて一連の流れで書いてみました。
情報量としては足りないところが多いですので、個別に調べていただければと思います。
手帳があると頼れる福祉が圧倒的に増えますので、ぜひ有効に活用していってください。
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