【ASDグレーゾーン支援】 2023年2月11日(土・祝) ASDグレーゾーンの交流会(東京・阿佐ヶ谷) 活動報告

活動報告

日時

2023年2月11日(土・祝) 14:20~17:00

会場

阿佐谷地域区民センター 第2集会室

はじめに

「ASDグレーゾーンの交流会」がどんな会か知りたい方は下記リンクの記事を読んでみて下さい。

活動報告

属性と人数(重複あり)

全参加者16名
ASD確定診断なしの方10名
ASD確定診断ありの方5名
ADHDあり(診断問わず)の方5名
家族・支援者の方1名
男性11名
女性5名

参加回数

初めて11名
2回目1名
3回目1名
4回以上3名

タイムスケジュール

14:00~受付開始
14:20~会の説明、諸注意など
14:35~交流会①(35分程度)
15:10~休憩(5分程度)、席替え(5分程度)
15:20~交流会②(35分程度)
15:55~休憩(5分程度)、席替え(5分程度)
16:05~交流会③(35分程度)
16:40~まとめ
17:00終了(退室時間まで自由に歓談できます)
~17:50退室

トークテーマと人数

各テーブルごとにテーマを作り、3~6名程度でお話をします。

各回、話したいテーマを参加者さんに選んでいただいています

1回目

ASD確定診断なしの方限定席4名
ASD確定診断ありの方限定席3名
フリートーク(2テーブル)5名・4名

2回目

人間関係について(2テーブル)4名・4名
感情のコントロール5名
サードプレイスについて3名

3回目

生活での工夫4名
フラッシュバック(嫌な記憶の反芻癖)3名
職場でのライフハック3名
趣味について3名
フリートーク2名

話された内容、雰囲気

今回は3分の2の方が初参加となりました。

会のスタート時点では皆さん緊張されていたのか探り探りのようでしたが、最後には話がかなり盛り上がっていたように感じました。

今回話題に何回かあがって印象的だったテーマに「年齢・年代」における考え方や感じ方についての話がありました。

具体的には、年齢や経験を重ねることで「若いときの悩みや特性のことが気にならなくなった」であったり、逆に若いころは独りでいてもあまり気にならなかったけど「年を取ってくるにつれ寂しさを感じることもある」ということです。

各年代によって悩みや価値観も移り変わっていくのですね。

「一人でいたいけど友だちも欲しい」というような価値観はASDグレーゾーンの特徴かもしれませんね。

アンケート感想

交流会終了時に参加者さんに記入していただいたアンケートの一部をご紹介します。

  • 楽しい時間を過ごせました
  • いろいろな方の意見が聞けた
  • 前回参加してとても役立ち、今回は話したいテーマがないなか参加しましたが、とても勉強になりました
  • 同じように悩まれたりしている方がいらっしゃると知れて、独りではないんだと思うことができました
  • 初めての参加でしたが、いろいろ知ることができて良かったです
  • 安心して参加することができ、いろいろな考えが聞けてよかったです

初参加の方も学びを得たり、楽しんでいただけたようで良かったです。記入していただいた皆さま、ありがとうございました。

さいごに

自己肯定感について

当日の2/11は「建国記念の日」ということで、交流会を始める前の時間を使い、日本の歴史と自己肯定感の話を結び付けてお話をしました。

この日が建国記念の日であることを把握していた方は数名いらっしゃいましたが、では「建国とは何を指しているのか」までご存知の方はいませんでした。

あくまでひとつの方法ですが、自己肯定感とは「自分が何者であるかを知る」ことで作られていきます

日本の建国を知ることは、日本人として自分の国の成り立ちを知ることです。

そのことが自分自身にとってのアイデンティティに繋がり、自己肯定感のひとつとして積み上がっていくのです。

さて、日本の建国の定義は、初代天皇の神武天皇が今から2683年前の2月11日に即位したことです。

そこから今日までずっと2683年続く国が日本です

他国と比べてどうということではありませんが、日本は現存する世界最古の国であり、長い歴史を持つ国です。そしてその伝統を受け継いでいるのが私たち日本人なのです

こういったことを一つ一つ知っていることで、自分が何者であるかが腑に落ち、自己肯定感が形作られていきます

もちろん歴史に興味がない方にはこのような話でなくとも全くかまいません。

ASDの人にテーマを近づけ、私の得意分野であるコーチングの理論に落とし込んで述べますと、「自分が何者であるかを知る」というのは「自己理解」「自己承認」「自己開示」の3つに分けられます。

さらに言い換えると自分のASD特性を理解している」「自分のASD特性を受け入れている(いいところも、悩んでいるところもありのままに)」「自分のASD特性について他者に話せる(人を選ぶのはOK)」となります。

他にも「ラーメンが好き」「音楽が好き」「散歩が趣味」などなど何でも良いのです。

そういった自分のことを話したり、人の話を聞いて自分を見つめたりすることで自己肯定感は形作られていきますから、当会に限らず、話をする場を見つけてほしいと思います。

また、当会のスタッフの考察で、「人から認められたり励まされたり」することでも自己肯定感に繋がっていくのではないかという話がありました。

確かにそうであるとともに、ASDの人はそういった経験をする機会に恵まれづらい環境にあることが多いのではないかと感じます。

家族、友人、福祉、そして当事者会等、何かしらどこかしらで、認め合い励まし合えるような人と出会い、関係を継続していくことが大切かもしれないですね。

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